住宅基礎の施工

基礎施工の事例(べた基礎 撮影協力(株)エスバイエル)

地盤調査

作業内容

  • 住宅の建築に先がけて、地盤調査が行われる。通常、 3〜5ヶ所のスウェーデン式サウンディングを行い、地盤強度を測定する。
  • 地盤強度が不足する場合には、浅層改良、 深層混合処理によるソイルセメント杭施工などの地盤改良を行う。


地盤調査

地業

地縄張り

作業内容

  • 設計図書による基礎の形状、位置を敷地内にマークし、縄を張る。 (最近ではビニールテープを用いることが多い。)
  • 住宅建築位置を施主とともに確認し、場合によっては同時に地鎮祭を行う。
  • 特に大きな樹木や前にあった建物の基礎、埋設物などがある場合は、 前もって敷地内を整地しておく。

地縄張り
地縄張り
地盤改良を行う場合はここで行う。

遣方

作業内容

  • 基礎工事着手の前に、柱心・壁心又は内・外壁面水平位置などを標示するための仮設物。
  • 建物の隅角部や要所の位置にある程度の間隔で遣方杭(水杭という)を打ち込み、 水貫(柵になる部分)を水平に打ち込みます。
  • 水貫に根きりの幅、柱の中心線などを記入します。
遣方杭打ちつけ
遣方

基礎芯の位置出し

作業内容

  • 遺方より耐圧版外周の基礎芯の位置を確認する。
  • 水貫に白い釘を打ち、そこに水糸(写真の黄色い糸)を張り、 位置を分かるようにしておく。
位置出し
基礎芯の位置出し

根切り

作業内容

  • 基礎芯に対して一定の幅で捨てコンクリート打設用の根切りを行う。
  • 根切り底の不陸調整を行い、捨てコンクリート打設時の不陸の発生を未然に防ぐようにする。

根切り後の様子

開口部下部の根切り

作業内容

  • 設計図書の示す位置へ開口部補強筋(鉄筋かご)を配置する。
  • 開口部補強筋を入れるために掘削し、根切り底のレベルチェックも同時に行う。

開口部下部の根切り

床付け

作業内容

  • 床付け:掘削が完了して、底面を整地すること。
  • 設計図書による設定基礎底面高さを目標に、 小型ローラーを使用し、耐圧版の下部全面に対して不陸調整を行う。
  • 捨てコンクリート用・開口部補強筋用の根切り底も手掘りでならし、 レベルチェックも同時に行う。

床付け

捨てコンクリート打設

作業内容

  • 基礎設置部分外周の根切り底に対して捨てコンクリートを打設する。
  • 捨てコンクリートの厚みをチェックしながら行う。

捨てコンクリート打設
 
打設完了

型枠の位置出し

作業内容

  • 捨てコンクリート上に基礎外郭の型枠の位置を出す。
  • 墨を浸した水糸を使って、黒い線を入れていく。(地墨打ち)
  • 基礎芯の位置を確認しながら行う。

基礎芯の確認

地墨打ち

防湿シート敷き込み

作業内容

  • 耐圧版の下部に防湿シートを敷き込む。
  • 防湿シートは、土の湿気を耐圧版のコンクリートに伝えないようにするために敷き、 コンクリートの強度を保つためにも必要。

防湿シート

型枠、鉄筋組みの施工

耐圧板の鉄筋配置

作業内容

  • 開口部下部の補強鉄筋(鉄筋かご)を配置。
  • 格子状の鉄筋(メッシュ筋:工場にて作成)を防湿シート上に配置。

開口部の補強鉄筋

耐圧板の鉄筋

立ち上がり部の鉄筋、型枠外郭を設置

作業内容

  • 耐圧板下部の鉄筋配置後、立ち上がり部の鉄筋、 及び耐圧板へのコンクリート打設用の型枠を配置する。

立ち上がり部の鉄筋、型枠外郭

配管の設置

作業内容

  • 耐圧板へのコンクリート打設前に給水管、排水管を設置する。

配管

鉄筋各部分の確認

作業内容

  • 耐圧板のコンクリート打設前に、各部の点検を行う。
  • 開口部(内部人通口)下部の補強筋の配置と根入れ深さ。
  • 開口部の補強鉄筋の長さ。
  • 耐圧板の厚さ、及び鉄筋のかぶり厚さ。
  • コーナー部の補強筋の長さ。
開口部の補強

開口部下部の補強筋

開口部の補強筋

耐圧板の厚さ

コーナー部の補強筋

コンクリート打設

耐圧板へのコンクリート打設

作業内容

  • 耐圧板へコンクリートを打設する。
  • バイブレータを併用して、 コーナー部や鉄筋と接する部分へコンクリートをしっかりと流し込むようにする。
  • 耐圧板へ打設したコンクリートを水の上がってきた頃に、二、三度こてを使ってならす。 (コンクリートの締め固めの効果がある)

コンクリート打設

バイブレーターの使用

コンクリートならし

立ち上がり部分の型枠設置

作業内容

  • 耐圧板へのコンクリート打設、養生完了後、 型枠を取り外し、耐圧板上部に再度立ち上がり用型枠として組み付ける。
  • 同時にアンカーボルトの設置用金具を用いてアンカーボルトを吊るしておく。 これによってアンカーボルトの位置を正確に出し、コンクリートとの定着を計る。

立ち上がり型枠

アンカーボルトの設置

立ち上がり部分へのコンクリート打設

作業内容

  • 立ち上がり部分へコンクリートを打設する。
  • 耐圧版へのコンクリート打設と同様に、バイブレーターを併用し、型枠の隅や、 鉄筋との被り部分へしっかりとコンクリートを流し込むようにする。

立ち上がり打設

立ち上がり部分の天端ならし

作業内容

  • フローレベラーを用いて、天端をならす。
  • フローレベラーは、水と混ぜて使用するが、水量が多いと強度が出ず、 少ないと流動性がなくなってしまうため、注意が必要。

フローレベラー

コンクリート養生

作業内容

  • コンクリートの打設完了後、シートをかぶせて養生する。シートが飛ばされたりしないように、 しっかりと固定する。
  • コンクリートの養生期間は季節・天候によっても異なるが、通常は3〜5日必要。

養生

仕上げ・完成・確認

型枠取り外し

作業内容

  • コンクリートの養生完了後、型枠を取り外す。

注意事項

  • コンクリートの養生日数を確保する。
  • コンクリート養生日数は地域,季節,天候により異なるが,5日程度必要である。

確認事項

  • コンクリートがしっかりと固まっているか。
  • 立ち上がり部の天端部分は平らになっているか。
  • 外観でコンクリートに異常がないか。
  • 人通口の仕上がり寸法、仕上がり状態。
  • 換気口の仕上がり寸法、仕上がり状態。
  • アンカーボルト位置。

配管の配置

人通口・換気口

アンカーボルト

全景

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